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「どうぶつ健康通信」ワンちゃん・ネコちゃん共通 2015年7月号★お出かけ前に欠かせないノミ・マダニ予防★

2015/07/31(金)どうぶつ健康通信

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★もくじ★


○ノミ・マダニの生息環境


○気をつける疾患


○予防法・対処方法


 


お出かけ前に欠かせないノミ・ダニ予防


担当獣医師:麻生


 


梅雨明けが待ち遠しい季節になってきました。


梅雨が明けると夏休み!!ワンちゃん・ネコちゃんとお出かけする


予定のある方も多いのではないでしょうか?


一緒には連れていけないので、ペットホテルでお留守番してもらう


という方もいるかもしれません。


そのようなワンちゃん・ネコちゃんにご注意いただきたいのが


ノミ・マダニの寄生です。


 


普段と異なる環境にいると、疲労やストレスの影響で、体調を


崩しやすくなります。それだけでなく、自然環境や他のワンちゃん


ネコちゃんとの接触により、ノミ・マダニに寄生される可能性があります。


 


◇◆◇◆ノミ・マダニの生息環境◇◆◇◆


ノミやマダニは一般的に屋外に生息しています。


草木の茂みに生息し、どうぶつや人が近くを通ると飛び乗ってきます。


春先から秋にかけ、気温が13度以上になると活動的になりますが、


室内は一年中暖かいので、ノミやマダニの温床となっていることもあります。


また、すでに寄生されている個体と接触することで、ノミやマダニが


寄生する可能性があります。


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◇◆◇◆気をつける疾患◇◆◇◆


ノミやマダニの寄生による病気の中には、ワンちゃん・ネコちゃん


だけでなく、飼い主も罹患する病気があります。


以下に代表的な例をご紹介します。


■ノミ


・ノミアレルギー性皮膚炎


・貧血


・瓜実条虫症(うりざねじょうちゅうしょう)


・猫ヘモバルトネラ症


■マダニ


・貧血


・バベシア症


・皮膚炎


・猫ヘモバルトネラ症


 


これらの症状で問題となるのが、貧血です。


重度寄生された場合は、吸血による貧血も考えられますが、


バベシア症や猫ヘモバルトネラ症のように、ノミ・マダニを経由する


感染症で重篤な貧血を引き起こすことがあります。


その場合、適切な治療を行わないと命に関わることもあります。


その他にも、特にマダニは人間にも感染するような病気の感染源に


なることがあります。


ここ数年話題になっている、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)という


ダニを媒介して人間に感染するウィルス疾患も存在します。


現状ではワンちゃんやネコちゃんでの発症例は報告されていませんが、


人間では発熱や消化器症状、頭痛、意識障害、皮下出血や下血などの


出血症状を呈し、死亡例も報告されています。


 


◇◆◇◆予防法・対処方法◇◆◇◆


では、ノミやマダニの脅威からどのように身を守れば良いのでしょうか?


ノミ・マダニの駆除で気をつけなければならないのは、ノミやマダニを


見つけてもつぶさないということです。


つぶしてしまうと、ノミ・マダニの体内にある卵が広がったり


ダニの場合、体表に吸い付いている口器が、無理に取ることで


体表に残ってしまったりすることがあります。


万が一寄生されてしまった場合、無理につぶしたり、取ったりせずに


気づいた段階で動物病院へ行き、適切な処置を受けましょう。


 


ノミやマダニの駆除・予防策には、効果的な方法がいくつかあります。


駆除剤のタイプによって効果に違いがありますので、獣医師とも相談のうえ


ワンちゃん・ネコちゃんに適した方法を選択してください。


予防する期間も重要です。屋外だけでなく、屋内にノミやマダニが存在する


可能性があるので、通年の予防が重要となります。


 


ノミやマダニは日常生活の身近なところに存在しています。


場合によっては、健康状態に害をなす影響を与えますが、しっかりと定期的な


予防を行えば未然に防ぐことができます。


 


これからの時期、ノミ・マダニの適切な予防を行って、お出かけを安全に


楽しんでくださいね。