「どうぶつ健康通信」ワンちゃん・ネコちゃん共通 2016年9月号★季節の変わり目に気をつけたいこと★
2016/09/29(木)どうぶつ健康通信
★もくじ★
○熱中症
○運動時のケガ
○室内の温度管理
季節の変わり目に気をつけたいこと
担当獣医師:大野
9月になり、朝晩涼しい日も増えてきました。
季節の変わり目に体調を崩しやすくなるのは、ワンちゃん・ネコちゃんも
同様です。特に、夏から秋への変わり目は、暑い日と涼しい日の気温差も
大きいため、体調の変化に気をつけなくてはなりません。
今回は、「季節の変わり目に気を付けたいこと」についてお伝えします。
◇◆◇◆熱中症◇◆◇◆
朝晩が涼しくても、日中はまだまだ暑い日も多いこの時期は、熱中症に
注意が必要です。秋になって涼しくなったからと気を緩めると、思わぬ
事故につながることもあります。
日中のお出かけの際は、真夏と同様に熱中症に気をつけ、こまめな水分
補給や日陰での休憩を忘れないようにしてください。
アニコム損保では、ワンちゃんの熱中症リスクを予測した「熱中症週間予報」
を9月末まで配信予定です。ネコちゃんも、参考にしてみてください。
秋のお出かけ時にも、熱中症週間予報をチェックして、大切などうぶつを
熱中症から守りましょう。
▼熱中症週間予報(STOP熱中症プロジェクト)
http://www.anicom.co.jp/stopheatstroke/
◇◆◇◆運動時のケガ◇◆◇◆
夏の間は、どうしても散歩の時間や回数が少なくなるため、運動不足気味の
ワンちゃんも少なくありません。
夏の間に運動量が落ちると、ワンちゃんの筋肉が衰えてしまい、脚の腱や
肉球のケガにつながってしまいます。
涼しくなったので、運動量を取り戻そうと、一気に、夏前の運動量を
取り入れるのは危険です。いきなりの強度な運動は心臓に負担がかかり
運動中に貧血で倒れてしまうこともあります。
9月は徐々に慣らす期間と考え、ワンちゃんの調子をみながら運動量を
取り戻すようにしましょう。
◇◆◇◆室内の温度管理◇◆◇◆
日中だけでなく夜間の温度管理も大切です。
秋になると、夜間にぐっと気温が下がります。1日の気温差が7度以上
になると、ワンちゃんは下痢をしやすくなるといわれています。
お腹を壊してしまわないよう、クーラーがきき過ぎないように調節したり、
クールマットなどを出しっぱなしにしないようにしましょう。
その他にも、気温の変化により、元気消失、食欲低下、脱力感、嘔吐、
発熱といった症状が現れる子もいます。
飼い主さんのこまめな温度管理がワンちゃん・ネコちゃんの体調に大きく
影響を与えます。1日の中で気温差が激しくなるこの季節は、室内でも
温度管理に気を配り、どうぶつの体調の変化に気をつけてください。