「どうぶつ健康通信」ワンちゃん・ネコちゃん共通 2015年1月号★健康診断のすすめ★
2015/01/23(金)どうぶつ健康通信
★もくじ★
○健康診断は何歳くらいから必要?
○獣医師が診ている「こんなとこ」
○健康診断に行ってみよう
健康診断のすすめ
担当獣医師:和手
◇◆◇◆健康診断は何歳くらいから必要?◇◆◇◆
ワンちゃんやネコちゃんの健康診断は、一般的に6歳くらい
(人に換算すると約40歳)から実施されることが多いようですが、
健康診断に「若すぎる」ということはありません。
どんなに若くて元気でも、見た目だけでは分からない病気が隠れていることが
少なくないからです。
健康なうちから健康診断をしておくことには、もう一つ大きな理由があります。
それは「正常な状態が、カルテに残る」ということです。
「病気かな」と思ったときに、健康な時のデータと比べることで、より正確で迅速な
診断が下せるようになるのです。
どうぶつは、些細なからだの不調を飼い主さんに訴えることはできません。
頼りになるのは、「いつもと違う」というどうぶつ達が発するサインを飼い主さんが
見逃さないようにすることです。
異常に気付くには、正常を知ることから。ぜひ、定期的な健康診断を。
◇◆◇◆獣医師が診ている「こんなとこ」◇◆◇◆
動物病院では、普段飼い主さんが気にするまでもない「あんなとこ」や「こんなとこ」を
何気ない仕草で診ています。
飼い主さんご自身でもチェックできるところもありますので、以下を参考にしてみてください。
【目】瞳孔、色、涙、目ヤニの色、視線の動き
【鼻】皮膚、鼻水の有無、くしゃみ
【口】歯石、歯ぐきの色、うるおい、皮膚
【耳】赤み、汚れ、掻きあとの有無
【手足】歩き方、爪の様子、ひざのお皿(膝蓋骨)
【皮膚・被毛】赤み、傷、フケ、ノミやダニ、被毛の汚れ、脱毛、脂っぽさ
【呼吸器】せき、くしゃみ、呼吸の音や様子
【消化器】消化管の音、おなかの腫れ、糞便の様子
【おしっこ】色、におい、頻度、排尿のしやすさ
【生殖器】出血、膿、乳腺のはれ、睾丸のはれ
◇◆◇◆健康診断に行ってみよう◇◆◇◆
アニコム損保の調査では、38%の飼い主さまが、「年に3~4回程度」予防を目的に
動物病院に通っています。
「なんでも相談できるかかりつけの動物病院はありますか」との質問に対しては、
96.7%が「ある」と回答されていて、信頼できる動物病院と良好な関係を築きながら、
どうぶつの健康管理に取り組んでいるようです。
http://www.anicom-sompo.co.jp/company/news/news_0140704.html
春になるとワクチン接種等の予防シーズンで、動物病院が混み合う傾向が見られます。
比較的すいている今のうちに、わが子の健康状態をゆっくり診てもらってはいかがでしょうか?