「どうぶつ健康通信」ワンちゃん・ネコちゃん共通 2015年3月号★どうぶつの迷子を予防しよう!★
2015/03/25(水)どうぶつ健康通信
★もくじ★
○迷子の危険
○それでも迷子になったら行うべき3つのこと
どうぶつの迷子を予防しよう!
担当獣医師:田中
◆◇◆◇◆迷子の危険◆◇◆◇◆
突然ですが、下のチェックリスト、あなたのどうぶつはいくつ
当てはまりますか?
□よく開け閉めする扉や窓に近づくことができる
□お外に出る時のリードは軽くにぎられているだけ
□リードや首輪が古くなっている
□他のどうぶつなどを追いかけまわすクセがある
□雷や花火などの大きな音がすると、びっくりしやすい
□マイクロチップや鑑札(迷子札)をつけていない
これは迷子になりやすい危険度のチェックリストです。
3個以上当てはまったら、要注意、1個でも当てはまれば
迷子予備軍です。
日本では実に年間約14万頭のワンちゃん・ネコちゃんが飼い主不明で
保護されています。
そのうち、おうちに帰れるのは10頭に1頭しかいません。
迷子を起こさないためには、日頃の生活から注意しておくことが重要です。
上記のチェックリストに沿って、解説します。
□よく開け閉めする扉や窓に近づくことができる
⇒「うちの子は、絶対に逃げ出したりしない」と信じていませんか。
普段は逃げ出す心配はなくても、大きな音が鳴った拍子に、驚いて逃げ出して
しまうことがあります。
□お外に出る時のリードは軽くにぎられているだけ
⇒リードは、輪っかの部分に手を通してから、手首に巻きつけて持つと、
急にひっぱられても抜けにくくなります。
□リードや首輪が古くなっている
⇒普段よく身につけていると、意外に早く劣化してしまうものです。
新しいものに交換するなどして、丈夫な状態を保つようにしましょう。
□他のどうぶつなどを追いかけまわすクセがある
⇒どうぶつの行動は予測できません。特に、他のどうぶつを追いかけるクセが
ある場合、リードをしっかりにぎるなど注意しましょう。
□雷や花火などの大きな音がすると、びっくりしやすい
⇒ワんちゃんも、ネコちゃんも人間よりも聴覚が発達しています。
慣れている場所だとしても、雷や花火の音などに驚いて、突然逃げ出して
しまうことがあります。
□マイクロチップや鑑札(迷子札)をつけていない
⇒もし迷子になってしまっても、マイクロチップや迷子札をつけていると
おうちに帰れる確率は格段に上がります。
マイクロチップは、情報登録を忘れずにしてください。
◆◇◆◇◆それでも迷子になったら、行うべき3つのこと◆◇◆◇◆
(1)保健所と警察署に連絡する
⇒保健所は、近隣地域と情報交換があるかを確認し、なければ周辺の地域の
保健所にも必ず連絡しましょう。警察署同士は情報が共有されます。
迷子のどうぶつは、時に予想以上の距離を移動する事を忘れないでください。
(2)動物保護センター、その他公共施設、動物病院に連絡する
⇒動物保護センターは地域によって名称が異なります。他にも人がたくさん
出入りする公共の施設があれば連絡してみましょう。
近隣の動物病院に連絡をするのもよいかもしれません。
(3)チラシの作成、インターネットでの呼びかけ
⇒掲示を引き受けてくれる場所にはお願いしましょう。
インターネットの迷子サイトもきっと力になってくれます。
写真はなるべく最近のものを載せましょう。
アニコムでは「迷子捜索サポートサービス」を行っています。
万が一の場合にご連絡いただくと、迷子捜索マップへの掲載、迷子捜索隊への
メール配信などで捜索のお手伝いをいたします。
※アニコム損保のどうぶつ健保にご加入のご契約のみご利用のサービスです。
迷子を見つけ出すための正解は一つではありません。
あらゆる可能性を考えて、少しでも早くおうちに帰れるようにしてあげてください。
最後に。
もし怯えている迷子のどうぶつを見つけても、不用意に近づいてはいけません。
驚かせて道路に飛び出してしまわないよう注意してください。
迷子は飼い主のちょっとした気遣いで防ぐことができます。
お互いに安心して暮らせるように工夫をしましょう。