「どうぶつ健康通信」ワンちゃん・ネコちゃん共通 2015年10月号★ワンちゃん・ネコちゃんの目★
2015/10/06(火)どうぶつ健康通信
★もくじ★
○ワンちゃん・ネコちゃんの目の構造
○ワンちゃん・ネコちゃんの視覚
ワンちゃん・ネコちゃんの目
担当獣医師:古沢
◇◆◇◆ワンちゃん・ネコちゃんの目の構造◇◆◇◆
基本的には私たち人間の目と似た構造をしていますが、人間にはない構造として
「第三眼瞼(いわゆる“瞬膜”)」、そして「タペタム(輝板)」というものがあります。
ワンちゃん・ネコちゃんをはじめ多くの動物に特有の構造である
「第三眼瞼(瞬膜)」眼球を保護する役割を持っています。
普段は目頭のあたりに隠れていますが、体調が悪いときや何か異常があるとき
には、表面に飛び出たままになることもあります。
瞬膜が炎症を起こして飛び出たままになった状態を第三眼瞼腺(瞬膜)突出
といい、その見た目からチェリーアイとも呼ばれます。
見た目は痛そうですが、その他にはなんの症状も示さない子もいます。
一方、目の表面が乾燥してしまうなどの症状が現れることもあります。
どちらにしても、気がついたらすぐ動物病院を受診しましょう。
チェリーアイについては、こちらもご覧ください。
http://www.anicom-page.com/all_details?type=4&id=17
「タペタム(輝板)」も動物に特有の構造です。
目の裏側、網膜の上に位置していて、光を増幅させることで暗いところでも
物が見えるようにしています。ワンちゃん・ネコちゃんの写真を撮ったら
目が光ってしまった…という経験をされた方も多いと思いますが、これは
タペタムに光が反射して起こっていたのです。
タペタムについては、こちらもご覧ください。
http://www.anicom-sompo.co.jp/special/pdf_column/113_20150821.pdf
◇◆◇◆ワンちゃん・ネコちゃんの視覚◇◆◇◆
目の網膜上に視細胞という細胞があります。視細胞には2種類あり、
一つは光を受容する錐体(かんたい)細胞、もう一つは色を受容する
錐体(すいたい)細胞といいます。
もともと夜行性だったワンちゃん・ネコちゃんは、あまり錐体細胞が発達して
いないため、人間ほど多くの色を識別していません。
私たちにとってはカラフルな世界も、ワンちゃん・ネコちゃんにはどうやら
黄色と青色の2色に見えているようです。
一方、桿体細胞は多く存在しています。
タペタムで増幅された光が、多くの桿体細胞に受容されることで、暗闇でも
獲物を見つけやすいように進化してきたのです。
また、動体視力が非常に優れているのも特徴で、動くものをよく認識できます。
私たちと似ているようで、違っているところもたくさんあるワンちゃん
ネコちゃん。
言葉での会話はできないけれど、ちょっとした知識で理解できたり
気づいてあげられたりすることがあります。
目の愛護デーは、ワンちゃん・ネコちゃんの目について学ぶ機会としては
いかがでしょうか。
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