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「どうぶつ健康通信」ワンちゃん・ネコちゃん共通 2016年4月号★ワンちゃん・ネコちゃんも健康は食事から★

2016/04/14(木)どうぶつ健康通信

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★もくじ★


○ワンちゃん、ネコちゃんの食性


○消化のしくみ


○栄養素バランスが崩れると・・・


○基本のアプローチ


 


ワンちゃん・ネコちゃんも健康は食事から


担当獣医師:石田


今年も予防の季節がやってきました。


フィラリアやノミ、ダニの予防のために動物病院を訪れ、


健康診断をされるワンちゃん、ネコちゃんも多いのではないでしょうか。


健康診断で飼い主さんに気になることをお伺いすると、「肥満が気になる」


「元気だけどいつもうんちが柔らかい」「食が細い」などのご相談をよくお受けします。


そのような時は、普段の食事についてお伺いするのですが、


意外と何を与えたらよいか悩んでいらっしゃる方も多いようです。


そこで、今回はワンちゃん、ネコちゃんの体のつくりに適した栄養バランスについて、ご紹介いたします。


 


◇◆◇◆ワンちゃん、ネコちゃんの食性◇◆◇◆


ワンちゃんは基本的に肉食です。生き延びるため、進化の過程で雑食能力も獲得していますが、


炭水化物の消化は少し苦手です。


ネコちゃんは完全肉食なので、生物学的に炭水化物がワンちゃんより苦手で、許容量があります。


野生の肉食動物は、狩った獲物の肉、骨、脂肪、内臓など全てを食べることで


体に必要な栄養素や水分をバランスよく摂取しています。


しかし、飼育されているワンちゃん、ネコちゃんが狩りをした獲物の全てを食べることは難しいため、


栄養バランスを考えることが大切です。


 


◇◆◇◆消化のしくみ◇◆◇◆


ワンちゃんの祖先のオオカミは、グループで狩りをし、獲物を一気に大量に食べていました。


そのため、素早く効率的に飲み込むための構造をもっています。


咀嚼はせず、唾液中に消化酵素はほとんどありません。


消化のメインは、強酸性で大容量の胃で、肉と骨と脂肪の消化のほかに、殺菌も行います。


食事を、あっという間に丸呑みしている姿を見ると、心配になりますが、ワンちゃんにとっては自然なことなのです。


野生下のネコちゃんの基本的な消化構造もワンちゃんと同じですが、


ネコちゃんは、まとめて食べるのではなく、1日に何回か、ネズミなどの小動物を狩り、少量頻回で食べていました。


 


◇◆◇◆栄養素バランスが崩れると・・・◇◆◇◆


私たちの体は食べたもので出来ています。


体が必要とする栄養バランスは、ワンちゃんもネコちゃんも人もそれぞれ少しずつ異なります。


個体差はありますが、体に合わない食生活を続けることで、さまざまな影響が出る場合もあります。

・成長の早さ、体の大きさ

・肥満度

・病気に対する抵抗力

・寿命

などです。


 


◇◆◇◆基本のアプローチ◇◆◇◆


ワンちゃん、ネコちゃんの食性と消化のしくみより、以下の栄養バランスが理想的と考えられます。


ワンちゃん→肉などのタンパク質:野菜・果物:油=8:2:少量

ネコちゃん→肉などのタンパク質:野菜・果物:油=9:1:ごく少量


ワンちゃん、ネコちゃんが本来の健康な体を維持するために、


定期的な健康診断とともに、どうぶつ種に合った自然な食事に近づけることが大切です。


食事の栄養バランスにも目を向けてみませんか。