「どうぶつ健康通信」ワンちゃん・ネコちゃん共通2017年2月号★おやつとの付き合い方★
2017/02/23(木)どうぶつ健康通信
○おやつの役目って?
○どんなあげ方が効果的?
○おやつの注意点
おやつとの付き合い方
担当獣医師:野上
2月になり、バレンタインのお菓子が店頭を彩っています。
大好きな人へ、お世話になった人へ、友情の証として、
たくさんのお菓子が飛び交うこの時期、最近ではどうぶつ用の
バレンタインのおやつも見られるようになりました。
そこで今回は、「おやつとの付き合い方」についてお伝えします。
◆◇◆◇おやつの役目って?◆◇◆◇
人間にとって、おやつは小腹を落ち着かせるための間食や、
自分へのご褒美、休憩のお供、といった役目が多いですね。
では、どうぶつたちにとってのおやつとは?
飼い主さんとのコミュニケーションツール、というのが
大きな役目です。
自分でご飯を選ばないどうぶつたちは、人からおやつを
もらうため、コミュニケーション力が育っていきます。
◆◇◆◇どんなあげ方が効果的?◆◇◆◇
実は、おやつのあげ方を工夫すると、どうぶつともっと
効果的に仲良くなることができます。
例えば、「お手」「お座り」「ハウス」といった
コミュニケーションがうまく取れた時。
ご褒美としてあげることで、どうぶつも「良い事」の
印象が強く残り、もっと上手にできるようになったり、
家族の信頼度がアップしたりします。
また、散歩中に飼い主さんの顔を見たらおやつをあげることで、
アイコンタクトがとりやすくなり、もっと散歩が楽しくなります。
どちらもポイントは、「少ない量をたくさんの回数あげること」。
小さなひとかけらでも、十分嬉しく思っているものですよ!
◆◇◆◇おやつの注意点◆◇◆◇
さて、楽しいコミュニケーションツールとして重要な
おやつですが、注意していただきたいことが2点あります。
①あげすぎ注意!
おいしく食べてくれるから、とおやつをあげてばかりいると、
太ってしまったり、肝心のご飯を食べてくれなくなることも。
1日分のおやつ量を決めそこからあげれば、食べすぎを防げます。
また、あげる量は1日のご飯の1/10のカロリーを目安にすると良いでしょう。
②食べてはいけないおやつに注意!
人間は食べられるけれど、どうぶつにはあげられない食べ物も多いです。
バレンタインのこの季節、誤飲事故で一番多いのはチョコレート!
中毒を起こすとして知られているチョコですが、、
手の届く範囲に置いておくと、甘い匂いに誘われて、箱をこじ開けて食べてしまうこともあります。
カカオ含有量の高いチョコほど、お腹を壊したり、神経症状が強く
出たりするので、保管場所にも注意しましょう。
◆◇◆◇楽しいバレンタインを!◆◇◆◇
楽しいバレンタインを一緒に楽しみたい!というときは、
サツマイモやカボチャ、リンゴやバナナ等がおすすめ。
また、どうぶつ用おやつもたくさんの種類が出ているので、
楽しくご褒美を選んで、バレンタインをお過ごしください。