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「どうぶつ健康通信」ワンちゃん・ネコちゃん共通2017年4月号★意外と知らないひげの話 ★

2017/04/20(木)どうぶつ健康通信

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意外と知らないひげの話


担当獣医師:田中


◆◇◆◇ワンちゃんやネコちゃんのひげの役割◆◇◆◇

ワンちゃんやネコちゃんのひげの学術名vibrissaeは

振動する(バイブレーション)を意味するvibrioを語源とします。

この名のとおり、ひげは細かな振動を感知して、ひげの根元に

集まっている神経の細胞に伝え、脳に「ひげ周辺の振動をキャッチ

しました」という信号を送るセンサーの働きをします。

ワンちゃんやネコちゃんは暗いところでも壁にぶつかる前に

気づくことができる、ネコちゃんはひげで狭い場所の幅を測っている、

などと言われるのは、ひげで物の存在や空気の流れの変化を

敏感にとらえているためです。


◆◇◆◇ひげと体毛の違い◆◇◆◇

ひげは一般的な体毛とどのように違うのでしょうか?

根本的には同じ「毛」で、見た目と機能が異なるだけです。

ひげは体毛よりも太く、多くの場合長く、毛根も深くなっています。

ひげはセンサーとして脳に情報を伝える役割があるので、

ひげの毛根のまわりには神経の細胞がたくさん集まり、

細かい血管も備わっています。

ワンちゃんやネコちゃんがひげをひっぱられると嫌がる理由がわかりますね。


◆◇◆◇ひげから気づける症状◆◇◆◇

ひげは、自然の状態では左右対称にひろがります。

左右の本数に差があったり、年齢とともに細くなったり、

張りがなくなったりしますが、それでもほぼ左右対称です。

片側のひげがまるごと垂れ下がったり、細くなったりしている場合は、

例えば、神経に問題があることが あります。日常生活に支障のない

程度なら問題ありませんが 、ひげの変化があった場合は顔の表情など

他にも左右対称が失われている部分がないか、注意してみてください。

その他にも、顔のどこかが腫れているとひげの位置が変わるので

左右対称でなくなります。気になる場合は動物病院でみてもらいましょう。


人ではおしゃれや防寒のために蓄えるひげですが、

ワンちゃんやネコちゃんではもっと有効活用されているようですね。

ひげも顔のいろいろな位置に生えているので、

ワンちゃんネコちゃんと遊びながら探してみてください